2008年10月の記事一覧:ミルガウス・パニック

最初のミルガウス、Ref.6541

2008年10月16日

ロレックスが最初にミルガウスを創ったのは前世紀半ば、1953年の事です。
リファレンスナンバーはRef.6541。
ミルガウスの代名詞ともいえるイナズマ針は、このモデルに最初に搭載されました。

実物写真

これは世界最大の時計オークションサイトAntiquorumに出品されたもの。

今となっては実物を見るのが難しいほどの超希少モデルであり、優に数千万円で取引されるほどです。

このモデルの開発趣旨は、当時はX線技師などの特殊な状況下で働く人向けであったようです。
実はこのモデル以外にもロレックスはジャン・クロード・キリー(Ref.6036のクロノグラフ)などの耐磁時計を創ったりしてましたし、パテック・フィリップにも耐磁時計のアンティークは散見されますから、耐磁時計というカテゴリーそのものは珍しいものではないのですが、実用時計メーカーであり完璧主義のロレックスらしく、1000ガウスもの磁力に耐えられるよう軟鉄性のカバーで二重構造のケースを採用しています。

またRef.6541のもう一つの特徴である、双方向回転べゼルですが実は同リファレンスナンバーでべゼルが通常のスムースべゼルで回転しないもの、もあります。

しかし、続くセカンドミルガウスであるRef.1019が1960年代に登場しこのファーストミルガウスは製造中止となります。
製造本数そのものが非常に少なく、デザイン上のインパクトが強く、有無をいわせぬ高性能を持つファーストミルガウス。
一般市場には幻の代物、といえそうです。

登場時から二つの顔Ref.116400とRef.116400GV

2008年10月 2日

いうまでもなく、ミルガウスの特徴はその優れた耐磁性能にあります。

ミルガウス=1000ガウスの名の通り、日常生活では全くといっていいほど性能に影響しないほどの強固な耐磁性は今日のように携帯電話や様々な電化製品に囲まれて暮らす現代人の方が、ファーストミルガウスが出てきた頃よりも必要性は高い、といえるのかもしれません。

さて、2007年の3代目ミルガウスのリファレンスナンバーはRef.116400で、これには黒文字盤と白文字盤の2種類があります。
特徴はオレンジ色のイナズマ秒針。これはファーストミルガウスから受け継いだデザインモチーフです。
これによって、知らない人は『ロレックスとは思えない』という感じを持つかもしれません。
そこがミルガウスの最大の魅力、ともいえますが。。

Ref.116400GVはもう一つのミルガウスの顔であり、通称「グリーンサファイア」と呼ばれます。
風防部分に薄い緑色のサファイアクリスタルを採用しており、光の加減によって薄く周りが緑の反射光を描く、不思議な雰囲気のモデル。
当初、限定ではないか、と憶測を呼びましたが現行モデルとして現在も製造中です。

ケース径は共に40ミリ。
オイスター三連ブレス採用で現在ジュビリーブレスモデルは確認されていません。

2007年におけるミルガウスの動向

2008年10月 1日

インターネット上を騒がせた新ミルガウスは、やがて一般メディアーつまり日本の時計雑誌に登場するのに約1ヶ月を要しました。

発売日の関係から最も早くこのモデルを掲載したのは2007年5月に発売されたWatchBeat誌であろうと思われます。

その後その月の終わり頃、定価としてRef.116400は73万円である事が判明。
しかし、この時点では「入荷時期はいつ頃になるのか?」
は全く不明でした。

この年の夏の終わり頃、「初入荷は10月」との情報がごく一部の販売店から流れた事もあり、問い合わせの頻度は一時的に非常に高くなります。
しかし、肝心の現物がなかなか目にするまでにもう少し待たされる事となります。

唐突にRef.116400の黒文字盤の入荷が2007年10月29日ですから、初めての入荷まで実に5ヶ月がかかった事となります。
場所は、大阪心斎橋のコンプリート。勿論売り切れです。

2007年の終わり頃から、ごく少数ではあるもののRef.116400GVの入荷がはじまっていますが、入荷情報が流れるやいなや即売り切れてしまうためほとんどの人は入手できないまま2008年となります。